会津塗り金彩扇面蒔絵の二段小箪笥（引き出し、小物入れ）です。 同じ製品の画像がたまたまネット上で一例見つかり、会津塗りであることが分かりました。 二段の引き出しは桐材ですが箱体は桐ではありません。また、引き出し正面と天板に美しい金彩扇面蒔絵が施されています。手書きか、印刷（スクリーン印刷など）か、併用かも分かりません。 黒塗りですが、漆かどうか。漆に最も似た塗料として以前から多く利用されている合成樹脂塗料とも考えられます。仕上がりが漆の風合いに近いことからカシュー漆と呼ばれるようです。 下段の引き出し右下に朱の落款が見られます。篆書体（小篆）で横書き二文字は「雲宏」と読むことが出来ます。蒔絵師「こううん」でしょうか、人物の詳細は不明です。 保管されていたものですが、製品専用の箱はありません。引き出しには入手時期と思われるメモ書きが残っており、２０年以上前の製品と思われます。保管状態がよかったのか、汚れやキズなどはほぼ見つからず、未使用に近いと思われます。 箱体の大きさ（ｃｍ）は約、横幅３０．３、奥行２３．７、高さ１８．４ｃｍ、引き出し含めた重さは２０１０ｇです。 引き出しは上下段ともほぼ同じ大きさ（ｃｍ）ですが、重さは若干の差があり、次の通りです。 外寸（内寸）：横幅２７．８（２６．１）、奥行２２．５（１９．６）、高さ（深さ）６．８（５．５）、重さは上段２７６ｇ、下段２８６ｇです。 未使用に近いと思われる、会津塗の美しい金彩扇面蒔絵二段小箪笥です。引き出しや小物入れを兼ねた装飾品としてお使いいただければ幸です。